2021年3月31日水曜日

アニメジャパン配信

  世界最大の商業アニメイベント「アニメジャパン」。
 3月27日(土)・28日(日)がパブリックデー、29日(月)・30日(火)がビジネスデーですが、ビジネスセミナーなどは一般開放されなかったのが大変残念です。
 新型コロナウイルスの影響で、昨年は中止され、今年も当初予定のリアル&オンライン開催のはずがオンライン(配信)のみでの開催となりました。東京ビッグサイトを使用して無観客でステージイベントが例年以上の数で開催されました。翌日までアーカイブ配信もされるため、興味のあるイベントはほぼ全てフル視聴できたのは大変良かったのですが、やはり「お祭りのような盛り上がり」を感じることはできず、物足りなかったです。


 視聴した全イベントを総括し、単独語としての「アニメ」の発音状況についてまとめます。視聴したのは次の表の通りです。番号に( )がついているものを除き、当該イベントを開始から終了まで完全視聴(アーカイブでの補完的視聴を含む)しています。視聴総本数は例年の約2倍、開始から終了まで完全視聴できた本数は例年の約4倍で、もちろんいずれも過去最高です。



 声優さんは、やはり起伏発音が多かったですが、意外な方が平板発音されていて嬉しくなりました。

 過去投稿では起伏だった高野麻里佳さん(27-1)・本泉莉奈さん(27-4)・久保田未夢さん(27-9)・東山奈央さん(27-10)・千菅春香さん(28-1)平板宮本侑芽さん(27-6)・保志総一朗さん(27-7)・小西克幸さん(27-8)・石見舞菜香さん(28-2)も平板で、(顔が見えなかったので正確には不明ですが)佐藤元さん(28-15)も平板。過去投稿では起伏平板が混在している津田健次郎さん(27-1)平板で、若井友希さん(27-4)は平板3回・起伏2回と混在のまま。過去投稿同様に平板だったのは戸松遥さん(28-2)・石川由依さん(28-5)で、お二人とも当該イベント内で唯一の平板発音者でした。またベテランの井上和彦さん(28-11)も(1回だけ起伏気味がありドキッとしましたが)平板でホッとしました。戸松遥さんは、周りに合わせてなのか起伏発音されているテレビ番組を拝見したこともありますが、今後も同調圧力に負けないでいていただきたいです。過去投稿で起伏平板が混在している方では、福山潤さん(27-12)・梶裕貴さん(28-5)は残念ながら起伏でしたが、神谷浩史さん(28-11)は平板でした。神谷浩史さんは、同席の井上和彦さんに合わせたのかもしれませんが、やはり普段は平板発音されている方なのだと思われます。
 逆に、内山昂輝さんは途中で1回だけ平板(27-10)で他は起伏(27-10、28-2)でしたが、もしかすると元々平板だった方なのかもしれません。過去投稿では平板なのに今回は起伏だったのが河西健吾さん(28-15)・花江夏樹さん(27-11、28-5、28-13)で、大変残念です。特に花江夏樹さんは、明石家さんまさんの番組に出演された際に途中で起伏発音に変わって以来、私の知る限り起伏発音ばかりです。同調圧力に負けてしまわれたのでしょうか・・・考え直していただきたいものです

 起伏発音の方は相変わらず多いですね。発音機会に初めて出会えた方も含め、過去投稿で取り上げていない方では、中原麻衣さん(27-7)・鬼頭明里さん(27-11)・安元洋貴さん(27-13)・細谷佳正さん(27-13、28-5)・青山吉能さん(27-14)・大坪由佳さん(27-16)・岡本信彦さん(28-2)・近藤玲奈さん(28-2)・小林裕介さん(28-4)・前野智昭さん(28-9)・日笠陽子さん(28-9)・茅野愛衣さん(28-14)です。田中美海さん(27-4)・芹澤優さん(27-4)や田野アサミさん(28-3、28-6)はいつも通りです。田村睦心さん(28-16)・松岡美里さん(28-16)も、「映像研には手を出すな!」出演当時からですし、元々普段から起伏発音されているようです。田中美海さんと青山吉能さんは仙台を舞台としたアニメシリーズ「Wake Up, Girls!」の主演7名の一員(グループは解散済み)ですが、特に田中美海さんは、(方言的には平板発音が主流の宮城県南部のご出身ですが、)私の知る限りなぜか起伏ばかりなのが残念です。また、悠木碧さん(27-3)は、発音機会はありませんでしたが、これまで誰も起伏発音したことのない複合語の「アニメジャパン」の「アニメ」を起伏発音されたほどなので、普段から起伏発音されているものと強く推測されます。


 司会をされた方々についてまとめます。

 まずは、業界関係者(ビデオグラムメーカーなど製作委員会の幹事社クラス)。ネットフリックス(プロダクションIG出身)の桜井大樹さん(27-1)・DMMゲームスのプロデューサーの村上浩一さん(27-14)(「ゲーム」も平板)・東宝アニメーションの下山さん(氏名不詳)(27-6)・アニプレックスの荒木宏文さん(27-11)・エイベックス・ピクチャーズの鈴木健太さん(28-1)は、いずれも徹底して平板。当然ですね。しかしながら、ワーナーブラザースの鶴岡信哉さん(28-16)は、平板起伏が1回ずつ。「アニメ公式サイト」「アニメーション」も平板で、「ゲーム」は起伏平板が混在でしたので、きっと普段は平板なのに、他の出演者が全員起伏だったため引っ張られて起伏発音もしてしまったのではないかと思われます。また、アニプレックスのプロデューサーの高橋祐馬さん(27-8)は、「アニメ「鬼滅の刃」」で起伏発音。過去投稿でも起伏平板が混在でしたので、最近の風潮として起伏発音が多くなってしまわれたのでしょう。大変残念ですし、同調圧力に負けず自信を持って業界関係者として平板発音に徹していただきたいものです。

 ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんは、視聴した3件(27-1、27-2、28-8)合計で起伏11回・平板5回。やはり起伏が目立ちましたが平板も結構あり、嬉しかったです。普段は複合語の「アニメ専門チャンネル」を起伏発音される方なのですが、今回は「アニメーション」「アニメ製作委員会」を平板発音されており、過去投稿にもあるように時々平板発音もする感じに変わってきているのだろうとお見受けします。この調子で平板発音が増えていくことを希望します。
 フリーアナウンサーの田口尚平さんは、発音機会は1回のみ(27-10)でしたが、起伏で大変残念。過去投稿にもあるように平板発音も増えてきた方なので、特にアニメ関連イベントの司会では平板発音に努めていただければと思います。

 お笑い芸人の天津向さんは、今回(28-3、28-6)は徹底して平板で、同調圧力に負けることなく以前の状態に戻られたようで安心しました。
 お笑い芸人のオラキオさん(27-14)は、過去投稿にもあるように今回も平板起伏が半々で、「ゲーム」も半々。ただし「アニメ「プラオレ」」をちゃんと平板発音されていて嬉しくなりました。作品名を呼称する場合は、起伏発音の方々が昔と違って大変多いためです。
 お笑い芸人の岩井勇気さんは、27-11では平板起伏が見事に半々。28-7では起伏の方が平板よりも多く、「ニ」にアクセントを置く感じが2回あり。28-13では起伏2回・平板1回でした。相変わらず起伏平板が混在されている方なのですが、司会という立場は目立つので、司会の場合は平板発音に努めていただけることを希望します。

 アニメ評論家の藤津亮太さん(27-15、28-10、28-12)は、徹底して平板。当然の状況なのですが、稀に起伏発音されることもあるので、同調圧力に負けず徹底していただくことを強く希望します。

 フリーナレーターの村田春郎さん(27-13)は、残念ながら起伏フリー司会者のミックさん(村田久美子さん?)(27-4)も、徹底して起伏。お二人ともアニメイベントの司会は不慣れなようなので仕方ありませんが、この機会に業界関係者などの平板発音に馴染んでいただければ幸いです。

 アイドルタレント(22/7)天城サリーさんは、最初の27-11のみ平板で、それ以降(28-7、28-13)は起伏ばかりで残念。会場内での他の起伏発音者からの悪影響ではないことを祈ります。

 公式アンバサダーの西川貴教さんは、今回は徹底して起伏。一時は平板発音に努めていた感じだったのに元に戻ってしまわれたようです。総合司会で声優の鈴木崚汰さん起伏。両名とも目立つ立場なだけに残念です


 その他の出演者についてまとめます。

 アイドルタレント(22/7)海乃るりさんは、28-7で2回とも平板で、とても嬉しかったです。天城サリーさんと同じグループですが、やはり個人差があることがわかります。
 俳優の結さん(28-8)は、過去投稿でも取り上げた通り起伏が大半の方ですが、今回も全て起伏でした。

 業界人では、押井守さん(28-8)が、最新作「ブラドラブ」でインタビューに応じていましたが、過去投稿にあるようにいつものように当然に平板。「サイダーのように言葉が湧き上がる」(27-15)では、監督のイシグロキョウヘイさんは(1回のみ起伏気味でしたが)ほぼ平板脚本の佐藤大さんも全て平板。「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ」(28-12)では、演出の原英和さんは(1回のみ起伏気味でしたが)ほぼ平板、撮影監督の脇顯太朗さん平板。皆さん業界人だから当然なのですが、徹底していただかないと困ります


 今回一番残念だったのは、28-16(映像研には手を出すな!)。司会でさえ前述の通り平板起伏が混在し、他の出演者は全員起伏。特に、原作者の漫画家大童澄瞳さんが全て起伏だったのがショックでした。それであのテレビアニメ版が、一部のゲストキャラを除き全員起伏発音だったのを防げなかったのですね。
 
 今回一番嬉しく感激したのは、28-1(BLUE REFLECTION)。全員が徹頭徹尾平板で感動。エイベックス・ピクチャーズの鈴木健太さん、原作者の岸田メルさん、出演声優の石見舞菜香さん・千菅春香さん、OP主題歌歌手EXiNA(西澤幸奏)さんまで、本当に見事に。特に岸田メルさんは、「ゲーム」は起伏平板が混在しているのに、アニメは5回とも全て平板。これぞ「アニメファン」「オタク」の鑑ですね。また、EXiNA(西澤幸奏)さんも、「ゲーム」も平板でしたが「アニメ」も4回とも全て平板。きっと本当にアニメ好きの方でしょう。とにかく、これだけ全員が徹底して平板発音なイベントは、最近では珍しいくらいなので、大げさかもしれませんが、生きる勇気をもらえました。特に視聴したのが最後だったので、個人的には有終の美を飾れました。本当にありがとうございました。
 

 

2021年3月8日月曜日

コミケ延期

  東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。GWのコミケ99が「(年末まで)延期」(「中止」ではない)と本日(当落発表にかえて)発表されました。ある程度予想はしていましたが、こんなにあっさりと決定されたのには少し驚きました。結局丸2年開催されないことになります。ただし、オリンピックが中止になれば、7〜8月頃の開催も十分あり得ます。個人的には、オリンピックが中止になり、7月か8月の連休に全館使用3日間になるといいなあ、と思っています。
 
 予定通り、現状報告をします。
 「アニメ」の発音問題に関する評論本アニメは本当に認められたの?(アンケート結果報告付完全版)」は、過去投稿でお知らせした通り、既に印刷済みです。ただし、少し見直して印刷し直す可能性もあります。
 また、個人的感想文集のシリーズ本アニメ文化とこう関わってきたでの続刊を2冊予定しています。
 「スタッフ編」は、海外アート系を含む監督(演出家)制作会社(プロデューサーや企画会社を含む)がメイン。京アニ事件に関する特別コラムは、4頁にわたる長文となり、昨年3月には完成済みですが、犯人に関する情勢が動けば少し追記するかも。監督はメインのうち数名が完成しているだけです。制作会社でさえまだ手付かずですが、必ず書きます。そのほかの脚本家、作画監督、美術監督、音響監督などに関するコラムも、言うまでもなく手付かずですが、延期に伴い時間ができたので少しは書けそうです。
 「作品編①」は、国産テレビアニメ歴代総合ランキングでのベスト19国産劇場アニメ歴代総合ランキングでのベスト1の、併せて20作品を(続編・リメイク・スピンオフや劇場版・OVAも含めて)取り上げます。こちらを優先して作業しましたが、特別コラムを除き完成しています。全話再鑑賞した上で感想をまとめたので、本当に時間がかかりましたが、無事終了しています。特別コラム(2頁分)は、「キャンディ・キャンディ」の著作権に関する私見を述べるものですが、きちんと書こうとすると再調査も必要なので、延期は大変助かります。
 
 年末開催になったとしても、これ以上種類を増やす考えはありません。「作品編②」以降も、実は既に書いた作品も少しあるのですが、今後の発行方法も含めて再検討します。主要な作品はやはり全話再鑑賞も必要と思われるので、とにかく、延期は本当に助かります。