2020年10月15日木曜日

一般芸能人 13

  ここ3か月ほどのテレビ番組の感想の中から、一般芸能人(アニメ業界と直接関わりのない芸能人)を中心に、単語としての「アニメ」の発音についてまとめて書かせていただきます。

 8月24日にNHK総合で放送された「戦争童画集〜75年目のショートストーリー」で、ドラマに出演した俳優の橋本環奈さんがしっかりと平板発音されていて、とても嬉しくなりました。まだ20代になったばかりの若手ですが人気もありますし、ぜひこのまま平板発音をし続けて周りにも影響を与えてほしいと思います。

 9月6日にテレビ朝日系で放送された「国民13万人がガチ投票!アニメソング総選挙」では、司会の爆笑問題のお二人が、過去投稿にもあるように、太田光さん平板3回・起伏2回とやや起伏も目立ちましたが、田中裕二さんは発音機会があった6回のうち1回のみ起伏気味でしたが他は全て平板で、変わっていないことに安心しました。どうか今後も変わらないでいていただきたいと思います。同番組では、過去投稿にもあるように俳優の上川隆也さんが「アニメーション」としか発音しないこだわりを再び見せてくれたのを別にすれば、他の出演者が全員起伏だったのが大変歯がゆかったです。そんな中、ナレーション担当の声優3名のうち大ベテランの中尾隆聖さんが、発音機会があった2回とも自然な平板発音で、「さすが」とホッとさせてくれました。過去投稿にもあるように、2017年のテレビアニメ「アニメガタリズ」本編中では発音機会は1回だけですが起伏発音されていたため心配でしたが、ご本人はやはりテレビアニメ黎明期からの大ベテランらしさを示してくれたわけです。アニメ情報番組では、ベテラン・若手を問わずこうであってほしいものです。

 NHK総合で放送中の「ごごナマ」の「堀江美都子」の回(8月18日放送)では、司会の美保純さんが、起伏発音が多い中たまたまなのでしょうが一度だけ平板発音されて、少し希望が出てきました(逆に、もう一人の司会の船越英一郎さんは、発音機会は1回のみでしたが起伏発音され、過去投稿にもあるように以前の自然な平板発音に戻っていただきたいと切に思いました。)。

 NHKBS1で放送中の「COOL JAPAN」の「歌」の回(8月23日放送)では、過去投稿にもあるように、ミュージシャンのマーティ・フリードマンさんが4回の発音機会中1回のみ起伏でしたが他は普通に平板、司会の鴻上尚史さんも4回の発音機会中2回は起伏ながらも他は普通に平板でした。どうか以前のように迷わず徹底して平板発音を続けていただきたいものです。

 近年、以前は平板発音しかしていなかったはずの人が起伏発音されるケースが散見され、大変危惧しています。橋本環奈さんのような若手の一般芸能人がもっともっと増えて、悪しき傾向を断ち切っていただきたいものです。


 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2020年10月3日土曜日

劇場版では

 過去投稿でも数回取り上げた「映像研には手を出すな」。漫画原作で、今年1〜3月には全12話のテレビアニメ、今年4〜5月には全6話のテレビドラマが放送されました。5月公開予定から遅れて去る9月25日に実写の劇場版が公開され、10月1日に(「アニメ」の発音を確かめるのが主目的ではありますが)鑑賞してきました。
 テレビドラマの続編的な内容でしたが、3Dアニメとの合成も自然な感じで、なかなか楽しめました。特に、地下放水路の広大な空間での3Dアニメ合成シーンはとても出来が良く、「観て良かった」と感じました。「クリエイター」「プロデューサー」「観客」の三者対比がより分かりやすくなっていましたね。クラブ活動の多彩さもテレビドラマ同様大いに笑わせていただきました。撮影時期は、テレビドラマと同時平行のため、今年1月中には終わっていたようです。「テレビと合わせて一つの作品」的な作りはアニメ・実写問わず珍しくなくなってしまいましたが、見て損はない佳作と言えます。

 「アニメ」の発音機会は、テレビドラマ版と比べて全体的に減った気がします。
 映像研3名については、主役の浅草みどり役の齋藤飛鳥さんは、3回程度しかなく、テレビドラマ版と同じ最初の頃のシーンはきちんと平板でしたが、終盤では残念ながら起伏でした。金森さやか役の梅澤美波さんは、テレビドラマ版では1回だけ平板の時がありましたが、今回は全て起伏でした。水崎ツバメ役の山下美月さんは、逆に、テレビドラマ版では起伏ばかりでしたが、今回は1回だけ平板な時がありましたし、そもそも「アニメーション」と発音する場面が多かったですね。撮影開始前と撮影終了後とでこのお三方の意識が変わったのかどうかは定かではありませんが、現場での発音指導は無いことは確かなようです。
 むしろ、他の出演者で発音機会があった人は全員起伏だったのが、どうにも悩ましいです。テレビドラマ版では平板だった人の発音機会が無かったせいもありますが、若い役者が軒並み起伏だったのは残念です。