アナウンサーの方々について過去投稿で機会あるごとに取り上げてきましたが、最近特に気になったフリーアナウンサーの方々を中心に、CSのAT−Xのオリジナル番組で私が視聴した範囲についてまとめます。
松澤千晶さんは、各テレビ局のアニメ情報番組やアニメイベントなどで活躍されているフリーアナウンサーで、これまでも起伏発音基調の中たまに平板発音もされている方として取り上げてきました。最近も、AT−Xでは複数の番組を担当されています。
田口尚平さんは、元・テレビ東京アナウンサーでAT−Xでも「裏アニメ」を担当されていました。当初は起伏発音ばかりでしたが番組後期には平板発音も時々されるようになっていました。フリーになってからも、AT−Xにも時々出演されています。
「Cl u b AT−X」は、同局オリジナルのアニメ情報番組ですが、昨年10月からリニューアルされ、司会が声優の吉野裕行さんとフリーアナウンサーの松澤千晶さんとなりました。吉野裕行さんは、過去投稿でも取り上げたように徹底して平板発音されている方なので、的確な人選として安心して観ていられます。
リニューアル初回となる第461回(昨年10月23日初放送)では、同局プロデューサーの山崎明日香さん、ゲストの声優小野坂昌也さん、ゲストの歌手米倉千尋さん、いずれも平板でしたが、ただ一人松澤千晶さんだけは5回の発音機会全て起伏でした。(ただし、事前録画のインタビュー内では2回の発音機会いずれも平板でした。また、米倉千尋さんは、「ゲーム」も平板でしたが、過去投稿と異なり「アニメ」について平板に変わっていたわけで大変嬉しいです。)
その後は、私が視聴した範囲では、吉野裕行さんは第465回(昨年12月18日初放送)で一度だけ起伏気味になりヒヤッとさせられた以外は平板ばかりです。松澤千晶さんは、その後は吉野裕行さんに合わせたのか、ほぼ徹底して平板です。ただし、ゲストなどの影響(第465回は声優の平田広明さんで発音機会3回とも起伏)で起伏ばかりの回もあります。やはり、周りの発音を相当意識されているのは間違いありません。
「R指定アニメ」は、人気ホストのROLANDさんが特定のアニメの生放送を視聴して感想を他のゲストなどと語り合う番組です。
ROLANDさんは、父親がアニソン関連も取り扱うギタリストであることの影響もありアニメ好きで知られていますが、過去投稿でも取り上げた通り当初は起伏発音基調の中平板発音もされていましたが、ここ3か月ほどは(昨年11月28日放送の「劇場版少女革命ウテナ」の回で一度だけ平板だった以外は)残念ながら全て起伏です。ただし、このように平板発音に変わる余地はありそうなので、良いお手本に倣って平板基調に変わっていっていただけたらなあと願うものです。
松澤千晶さんは、昨年10月30日放送の「見える子ちゃん」&「鬼滅の刃」の回では、発音機会は1回だけでしたがしっかり平板でした(前述のウテナの回では発音機会2回とも平板でした。なお、そのウテナの回ゲストの声優渕崎ゆり子さんは、起伏・平板が1回ずつでした。)。続く昨年12月18日放送の「ARIA」の回では、起伏2回・平板1回と起伏基調気味に戻ってしまっていました。これは、ゲスト出演された同局のウェザーニュースキャスター檜山沙耶さんが発音機会2回とも起伏だったことが影響していそうです。なお、ゲストの監督佐藤順一さんは、発音機会5回と多めでしたが、業界人なので当然に(周りにつられてか1回だけ起伏気味でドキッとさせられましたが)平板でした。
田口尚平さんは、ここ3か月ほどは10月のみの出演でしたが、起伏6回・平板2回と、起伏基調でした。
昨年12月30日放送の「AT−Xアニメランキング2021」は、昨年同局で放送された全410本(!)のアニメ作品からベスト20を発表するものです。両アナウンサーのほか、声優の津田健次郎さん、お笑い芸人の天津向さんの計4名が出演されています。松澤千晶さんは起伏・平板が1回ずつ、田口尚平さんは発音機会3回とも起伏でした。なお、津田健次郎さんは発音機会1回のみで起伏気味、天津向さんは平板1回・起伏気味2回(司会的立場の田口尚平さんの影響かも)でした。
内容的にもアニメ好きが集まった打ち解けた雰囲気で緊張も緩んだのか、田口尚平さんは発音が徹底していたのに対し、松澤千晶さんは発音に揺れが見られました。フリーアナウンサーとして、いろいろ意識するところがあるのでしょうが、アニメ好きを自認するアナウンサーの方々には、司会的立場を務める限りは、ゲストなどに左右されず、正統的な発音である平板発音基調に(できれば基調ではなく徹底に)なっていただきたいものだと改めて実感しました。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)