アニメ業界人・アニメ業界関係者・アニメファン以外の方々を便宜上「素人」と位置付けていますが、当ブログでは特に地域住民・自治体関係者などを指して使用しています。
東日本大震災関連で、広島の紙芝居作家いくまさ鉄平さんが「動く紙芝居」として監督したアニメ映画「無念〜浪江町消防団物語」。福島県浪江町消防団の実話を基にした実録物。静止画の連続ではなく口パクなどアニメ的な動きも一応ある映像作品。俳優大地康雄さんのほか、地元で朗読劇などをしていた一般住民が2015年2月にアフレコしたもの。2016年公開(フランスなどでも上映)、2021年リニューアル版制作。私自身は、2016年3月13日にBS−TBS「週刊報道LIFE」での放送で一部抜粋映像を視聴・録画、2021年3月11日にBS日本映画専門チャンネルでリニューアル版全編(53分)+メイキング映像などを視聴・録画しています。とても真摯な内容で、心にくるものがあります。原発事故の記憶を風化させないためにも、みんなが見るべき作品だと思います。
本編のエンディングにおける出演者紹介で浪江町長(2018年退任)の馬場有さんのみに「アニメ」の発音機会があり、自然な平板発音をされています。メイキング映像などの中での対談(主演の大地康雄さん、監督のいくまさ鉄平さん)でも、大地康雄さんには発音機会がありませんが、いくまさ鉄平さんはやや起伏発音気味(平板発音に近いかも??)です。福島県は方言的には平板アクセントの地域ですが、広島県はそうではありません。いずれにしろ方言とは関係なく、ごく自然に発声されたものと言えます。「素人」でも、地域に関係なく平板発音は広く行われていることを示唆するものです。起伏発音であっても全然構いませんが、平板発音が少しずつ拡がっていく流れが肌で実感できることを望んでいます。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)