昨日NHK−BSプレミアムで生放送された「ニッポンアニメ100〜発表!あなたが選ぶアニメベスト100」について諸々を。
◯ランキング自体
公式サイトの中間発表でだいたい予想はついていましたが、アニソン100のときに比べればまだマシだった気が。(古い作品が結構盛り返していたので。)
総数約60万票とのことですが、特定の作品を押すファンがせっせと投票を繰り返した様子がはっきりわかり、投票者の頭数は2〜3万人程度では、と思われます。インターネット投票のせいもあり若年層が多い(何だかんだ言っても熟年層は、わざわざ(何度も)投票するほどアニメに熱を上げていない)のは仕方ないとは言え、男女比では女性が優勢だったことは明らかです。
また、発表年別の投票フォーマットのせいか、シリーズ物も各期単体扱いで票がばらけるのも問題。シリーズ全体(劇場版を含む)でのランキングも別に公表してほしいものです。
ただ、さすがにNHK側も考えたようで、60年代作品・70年代作品・80年代作品の各ベスト20を発表する気遣いが嬉しかったです。(個人的には、70年代15位の「キャンディ・キャンディ」が特に!) 90年代・00年代もやるべきだったとは思いますが。
因みに、私が投票した作品でベスト100に入ったのは「風の谷のナウシカ」だけでした。(作品部門・アニソン部門とも3作品(重複なし)に、各1回計6票投票しました。)
◯番組構成
声優の生アフレコ自体は良いけど、今回のようなランキング番組の中でやるのはどうなの? 特に、ランクインもしていない作品のセリフをやらせるのは大変疑問。別建てで後日しっかり(1時間は欲しい!)やってくださいとしか。予算や編成時間の関係でしょうけど。その分、ランキングの詳細や感想・コメント紹介の方に時間を割いてほしかったですね。
◯「アニメ」の発音
声優さんで発音機会があったのは意外にも2名のみ。加藤英美里さんは若手にありがちな起伏の連発でしたが、子役時代を含めればベテランの域に達している浪川大輔さんが以前のように平板に戻っていてくれたのにホッとしました。(ナレーションの朴璐美さんは今回も相変わらず起伏のままで大変残念。)
生駒里奈さん(乃木坂46)は、1月の声優総選挙の時と異なり、徹底して起伏だったのでガッカリ。NMB48の三田麻央さんを見習ってほしいですね。
岩井勇気さん(ハライチ)は、4月の勝手にアニメ大賞の時と同様、ほぼ平板。もっと徹底してくれると良いです。
上川隆也さんは、今回は「アニメーション」ではなく「アニメ」が大半でしたが、起伏ばかりだったのはどうにも残念です。わかっている人だけに、平板を覚えて真の「通」の仲間入りをしてほしいなあと思います。
加藤夏希さんも、昔から起伏の人で、やっぱり変わってないなあという感じ。
MCでフリーアナウンサーの松澤千晶さんは、こういう番組にもかかわらず徹底して起伏だったのには、頭を抱えてしまいました。でも、番組最後の「どの作品も誰かの一番」とのコメントが素晴らしかったのでプラス評価。
最後に、意外にもほぼ平板だったのが西川貴教さん。以前は起伏ばかりだった人なのに、何か心境の変化でもあったのでしょうか? とにかく大変良い傾向なので、回りにも布教していってくれたらなあ、ということで締めさせていただきます。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)